玉麒麟 盧俊義 ――武芸が売りの副首領


★表の見方
宿星 天[コウ(あみがしらに正)]星 順位 2位
登場 61回 入山 67回
他の呼び名
出身地 北京(60)
年齢 32歳(登場時・61)
家柄 ・代々北京の人(60)
・代々富豪の家柄(61)
・五代にわたって北京に住んでいる(62)
親族 妻(賈氏・61)
義兄弟
入山前 北京大名府きっての長者(60) 北京に生まれて富豪の家に育った(61)
身長 9尺(61) 得物 ・棍棒(61)
・腰刀(61)
・朴刀(61)
・点鋼鎗(77)
容貌・風貌 ・眼光鋭い眼、八字眉(61)
・銀のような(雄々しい)身体(61)
・威風凛々(61)
・漆を点じたような瞳、銀を彫ったような顔(77)
・猿臂・狼腰(109)
性格・人物像 ・忠肝、壮気は雲を凌ぐ(61)
・財を疎んじて義に仗り、英名は天下に広まっている(61)
・万事をつつしんで道にもとったことはしない(61・盧俊義いわく)
・日ごろは武芸の修練ばかりなさって女色には淡白(62・燕青いわく)
特技 ・すばらしく腕が立ち、棍棒をとっては天下無双(60)
・棍棒を慣れ使い、天下無双の使い手(61)
・丈二の鋼鎗を使っては無敵(77)
入山後の持場・職分 【持場】
正殿の西の棟(71)(相役:公孫勝・孔明・孔亮)
【職分】
梁山泊の兵を統べる総頭領(71)
 盧俊義には精彩がない。噂に上っている限りでは相当優れた人物だが、登場した直後から、とても大人物とは思えなくなる。李固たちに向かって、梁山泊の賊どもをひっ捕らえてやる、と大見得を切っておきながら、さんざん梁山泊の頭領たちに肝を冷やされ、挙句の果てに「人の忠言に耳をかさなかったばっかりに…」と後悔するところ(61回)など、恰好わるいことはなはだしい。呉用が残した詩に「盧俊義反」の文が隠されているのに気づかなかったこと、梁山泊から帰ってきて燕青の忠告を聞き入れずに北京城内に入って捕らえられる(62回)ところなどもそうだ。燕青の忠告を聞かずに官爵を受け(119回)、奸臣に毒を盛られて死ぬという最期(120回)も寂しいものである。
 人物はいまいちだが、武芸の腕は本物で、副首領でありながら戦功が多い。特に、遼との戦い(84回)で、関勝・呼延灼・徐寧・索超が四人がかりで戦った耶律得重の四人の息子を相手に一人奮戦し、そのうち一人を討ち取り他の三人を敗走させたことは、盧俊義の武勇の程をうかがわせる。


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