大刀 関勝 ――梁山泊軍団の武将の筆頭


★表の見方
宿星 天勇星 順位 5位
登場 63回 入山 64回
他の呼び名
出身地 凌州(67)
年齢 (登場したとき)32歳(63)
家柄 義勇武安王(関羽)の嫡流の子孫(63) 代々忠臣の家柄(64・宋江いわく) 親族 家族(詳細不明・63)
義兄弟 [カク(おおざとに赤)]思文(63) 唐斌(94)
入山前 蒲東の巡検(63)
身長 8尺5・6寸(63) 得物 ・刀(64)
・青竜刀(64・66) 青竜偃月の刀(86)
・宝刀(76・詩の中の描写で)
容貌・風貌 ・祖先の雲長にそっくり(63)
・なかなか立派な風貌(63)
・細い三すじのひげ(63)
・鬢に達する長い眉(63)
・天に向かった(切れ上がった?)鳳眼(63)
・顔は大きな棗のように赤黒い(63)
・唇は朱を塗ったように赤い(63)
・ただものではない風貌(64)
性格・人物像 ・万夫不当の勇をもっている(63)
・国家を安んずる策を持ち、敵を降す才がある(63・宣賛いわく)
・なみなみならぬ英雄(64)
・英勇な武将(64)
・義気凛然(67)
特技 ・青竜偃月刀の使い手(63・宣賛曰)
・弱年のころから兵書を学んで武芸に精通(63・宣賛曰)
・大刀の使い手(64)
入山後の持場・職分 【持場】
真東の旱寨(71)(相役:徐寧・宣賛・[カク(おおざとに赤)]思文)
【職分】
騎兵軍の五虎将(71)
 関羽の嫡流の子孫という設定で、容貌も武勇のほども関羽そっくりである(しかし実際は、関羽の嫡流は三国時代に途絶えている)。梁山泊での順位も、そのせいであろう、林冲や秦明らをぬいて戦闘部隊の第一位となっている。方臘討伐戦での石宝との戦いは、関勝の面目躍如たる見事なものだ。こればかりは決して先祖の七光りではない。
 しかし、関勝にはいきいきとした人格が感じ取れない。関羽に酷似しているため、「関勝」という『水滸伝』のなかの登場人物は、関羽を登場させるためのうつわになってしまっている感じがする。当然ながら、『水滸伝』には劉備も張飛も張遼も曹操も出てこない。その中に「関羽」を無理に登場させても、『三国志演義』の関羽の持つ魅力はなかなか出てこない。


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