豹子頭 林冲 ――やむを得ず梁山泊に上った元禁軍教頭


★表の見方
宿星 天雄星 順位 6位
登場 7回 入山 11回
他の呼び名
出身地
年齢 34,5歳(7)
家柄 親族 林提轄(父、故人・7) 妻(7) 張教頭(舅・8)
義兄弟
入山前 ・八十万禁軍の槍棒の教頭(7)
身長 八尺ばかり(7) 得物 ・短刀(10)
・手槍(10)
・朴刀(11)
・腰刀(11)
・丈八の蛇矛(48)
・槍(64)
・出白(磨ぎすました)の長鎗(76)
容貌・風貌 ・豹のような頭、つぶらな眼、燕の頷、虎の鬚(7)
・猿臂、狼腰(48)
性格・人物像 ・しっかり者(7)
・現在禁軍には何人かの教頭がいるが、あんたの腕におよぶ者はひとりもいない(7・陸謙曰)
・短気で、気がすまぬと人殺しや火つけもなさりかねない(10・李小二曰)
・腕が立つ(15)
・都そだちの、なにごともわきまえている男(19)
・なみなみならぬ武勇(19)
特技
入山後の持場・職分 【持場】
・山の右の寨(51)(相役:戴宗)
→・左軍の寨(60)(相役:劉唐・史進・楊雄・石秀・杜遷・宋万)
→・真西の旱寨(71)(相役:董平・単廷珪・魏定国)
【職分】
騎兵軍の五虎将(71)
 林冲といえば、宝剣を買って白虎節堂に陥れられる話や風雪山神廟、楊志との一騎討ち、王倫の殺害など、個人的な逸話も持っていて、その点楊志や武松などと共通する。しかし、楊志たちが『水滸伝』全体の物語の流れの中では重要ではないのとは違い、林冲の場合は、梁山泊の変革、ひいては『水滸伝』の転換点に関わることが多い。王倫を殺したときも、晁蓋が死んだときも、林冲が中心となって次の首領を決定しているし、また、招安を受けたのちの梁山泊の片付けにもいっている。林冲は個人的な逸話にも恵まれ、加えて『水滸伝』の物語の上でも重要な、珍しい人物である。


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