双鞭 呼延灼 ――梁山泊を危機にさらした官軍の将


★表の見方
宿星 天威星 順位 8位
登場 54回 入山 58回
他の呼び名
出身地
年齢
家柄 河東の名将・呼延賛の嫡流の子孫(54) 親族
義兄弟
入山前 汝寧郡の都統制(出征軍を統括する将)(54)
身長 得物 ・二本の水磨の八稜鋼鞭。右手のものは13斤、左のものは12斤(55)(*1斤=宋では約600グラム)
・槍(64)
容貌・風貌 ・風貌いやしからざる人物(54)
・ひげもじゃの将軍(64)
・猿臂・狼腰(87)
性格・人物像 ・万夫不当の勇がある(54・57)
・配下の兵は精兵と勇将が揃う(54)
特技 ・二本の銅鞭(54)
・おそろしく腕が立つ(57)
入山後の持場・職分 【持場】
右軍の寨(60)(相役:朱仝・戴宗・穆弘・李逵・欧鵬・穆春)
→真北の旱寨(71)(相役:楊志・韓滔・彭[キ(王+己)])
【職分】
騎兵軍の五虎将(71)
 連環馬軍を率いて梁山泊を苦しめ、青州の盗賊たちをも巻き込んだ大戦をしたのがこの呼延灼。武芸の腕前も存分に披露し、林冲・扈三娘・孫立・秦明らの梁山泊勢や、青州の山の魯智深・楊志とも大立ち回りを演じた。水滸伝の中でも大物の敵将で、その勇猛ぶりもさることながら、彼の登場により二竜・桃花・白虎の三山の好漢が梁山泊に合流するきっかけを作った意味でも大物といえる。
 梁山泊入山後も、その将帥能力を買われて、一方の大将を務めることがしばしばある。戦功も多い。
 呼延灼は、登場した時から黒装束で、九宮八卦の陣でも北(北を象徴する色は黒)を守り、黒旗・黒装束の軍を率いる。しかし、高[キュウ(にんべんに求)]が梁山泊征討に来たとき(79回)の韓存保との一騎打討ちでは、赤い旗の間から登場し、双鞭ではなく槍を中心的に使って戦っている。なぜだろうか。ちなみにこの呼延灼と韓存保の一騎討ちは、三国志演義の神亭における太史慈と孫策の一騎討ちによく似ている。 


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