金鎗手 徐寧 ――天子を守る槍の名手


★表の見方
宿星 天祐星 順位 18位
登場 56回 入山 56回
他の呼び名
出身地 (明記されていないが、東京と思われる)
年齢
家柄 親族 妻(56)・6・7歳の子ども(56)
義兄弟
入山前 金鎗班の師範(56)
身長 6尺5・6寸(57) 得物 ・金鎗(56)
・腰刀(56)
・朴刀(56)
・鈎鎌鎗(57)
・弓(76)
・剣(76)
容貌・風貌 ・まことに堂々たる風貌(57)
・白い丸顔に、細く黒い三すじのひげをはやし(57)
・がっしりとしたゆたかな腰つき(57)
・曲線をえがいた臥蚕の(太い?)眉(57)
性格・人物像 ・粋で勇猛な将(76)
特技 ・天下独自の金鎗法と鈎鎌鎗法(56)
・弓(57・詞の中で)
入山後の持場・職分 【持場】
前軍の寨(60)(相役:李応・魯智深・武松・楊志・馬麟・施恩)
→真東の旱寨(71)(相役:関勝・宣賛・[カク(おおざとに赤)]思文)
【職分】
騎兵軍の八虎将兼先鋒使(71)
 登場時に鈎鎌鎗と密接に印象づけられてしまったため、鈎鎌鎗が必要でなくなるや、この徐寧の存在感まですっかり薄くなってしまった。入山後、失敗もままあったが功労も少なくないだけに、不憫な人物だ。
 林冲と同格のつきあいをしていたというから、年齢は林冲と同じくらいだろうか。時遷が屋敷に忍び込んでいた夜の徐寧の様子を見ると(56回)、謹直だがせっかちでもあるようだ。そして家庭思い。子供をひざの上に抱き上げて妻と会話する、という家庭的なシーンは水滸伝の中では珍しい。代々高価な賽唐猊の鎧を売らずに所持してきたのだから、金には困らない、武官の家柄なのだろう。
 もと金鎗班(槍術と乗馬にすぐれた兵が構成する、禁軍の班のひとつ。天子の護衛が主な仕事)の師範なので、梁山泊に入ったあとも宋江近くの警護をしていそうだが、滅多にその仕事をすることはなく、一武将として戦場に出て行くことが多い。宋江が天子をはばかって、「金鎗手」たる徐寧に護衛を頼まなかったのかもしれない。


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