鉄叫子 楽和 ――無邪気で賢い歌うたい


★表の見方
宿星 地楽星 順位 77位
登場 49回 入山 50回
他の呼び名
出身地 登州(49)(原籍地は茅州・49)
年齢
家柄 親族 ・姉(楽大娘子・49)
・姉の夫(孫立・49)
・義理の兄弟(姉の夫の弟)(孫新・49)
・義理の兄弟の妻(顧大嫂・49)
・義理の従兄弟(解珍・解宝・49)
義兄弟
入山前 登州の牢番(49)
身長 得物 ・槍(50)
・朴刀(100)
容貌・風貌 ・姉の楽大娘子によく似ている(49・顧大嫂曰)
性格・人物像 ・聡明で器用な人(49)
・歌という歌はなんでも知っており、習えばすぐにこなした(49)
・なにごとにかけても一を知れば十をさとるという具合(49)
・槍棒の武芸も大いに愛好した(49)
特技 ・歌がうまい(49)
・槍法もいくらか身につけている(49)
入山後の持場・職分 【持場】
朱貴(東の居酒屋)の手助けに(51)(相役:朱貴)
→東路の居酒屋(58)(相役:朱貴)
→山麓の四路の見張りの居酒屋(東の居酒屋)(60)(相役:朱貴)
【職分】
軍中に機密を伝達する歩兵軍の頭領(71)
 歌が自慢の楽和。歌声は美しいばかりではなく声量も伴っているようだ。祝家荘(50回)では彼の歌声が内応の合図になっていたから、きっと祝氏の屋敷中に歌声が届いたはずだ。
 機転もきく賢い男でもある。徐寧を引っ張り出す作戦に関わった(56回)のも、使者となることが多い(66回、80回、82回)のも、機転がきくからだろう。遠い親戚の解珍・解宝兄弟を救い出そうとしたのだから(49回)、義気もある。
 清代に書かれた水滸伝の続書である『水滸後伝』では、その賢さを買われて、楽和は李俊の軍師として描かれているが、楽和の賢さはそういった質のものではないと思う。『水滸伝』を読む限り、作戦を練る頭の良さではなく、場の空気を読み取る聡明さがあって、頭がいいというよりも機転がきく「賢さ」を持っているように感じられる。


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