困惑
<2003年7月画 (2003年9月号掲載・カラーオリジナル)>
これを描いていたころ、水滸伝の名場面、禁軍(皇帝直属の軍)師範・豹子頭の林冲が、上官の高キュウの罠にはまって陥れられる場面を読んでいました。その印象が強くて描いた絵です。
林冲には陸謙という幼馴染がいましたが、陸謙は高キュウの手下に成り下がって、かえって林冲を殺そうとまでします。
一方、つい最近知り合ったばかりの魯智深という和尚は、林冲の人物を高く買って、何度か林冲の苦しい心境を救い、窮地を救います。
さて、林冲の心裏はいかなるものだったんでしょう。
中央の人物は林冲、左は魯智深、右は陸謙をイメージしています(さすがに坊主は描けなかったので、左の男は魯智深の性格のイメージです(^_^;))。左右ふたりの表情がなかなか気に入ってます。配色もお気に入りです。