5000打フリー絵作画過程&ぼやき



作画中のメモみたいなものです。
自分なりの大作にかかるときは、何かしら考えながら塗ってるので、その記録を残しておこうと思います。
自分用に残すメモなので、読む方に非常に不親切な書き方になっています。申し訳ありませんが、ご了承くださいm(__)m


■1日目:構想 ・ 張遼&合肥城下書き


紙に下書きを始める前に構想を練ったのはおそらく初めてだ。合肥の戦いを、合肥らしく描こうと決意。
合肥らしく仕上げるには、何をどう配置すべきか、張遼をかっこよく描くにはどんなポーズがいいのか、考えまくった。
適当に張遼を書き散らして、ようやく構想が固まる。
やっぱり戦ってる姿がいいよね。決死の出陣だから、覚悟のある雰囲気で。敵ボスは孫権だ!だから孫権も描く。りょもさんも好きだから、りょもさんも描きたい。そんならみんな描いてしまえ!
それに、張遼一人だけにすると、彼の真面目なイメージが先行して、どうしても堅い表情にしてしまいそうで。彼の感情を高揚させる敵を同じ画面に配置すると、張遼の表情を引き出せるのでは、と考える。

で、張遼・孫権・甘寧・呂蒙・周泰を描くことにした。全体の大まかな構図を決める。そして、合肥らしさを表すため、そして画面に区切りをつけるため、合肥の城門も描いてみる。このために周泰伝(ゆっくり観察できるので)やって合肥城の研究(弓視点)をしたなあ…(笑)。




■2日目:張遼&合肥城ペン入れ・呉軍4人(孫権・甘寧・呂蒙・周泰)の配置の構想の練り直し


まずは主人公張遼を描く。ペン入れまでしてゴムかけすると…張遼の体のバランスが…微妙。。。やたら胴が細い。頭でっかちに見える。
ここで大いに悩んだ。描きなおそうか、このまま行くか。
しかし、張遼は頭の帽子が大きいから多少頭でっかちに見えるのは仕方ないし、この表情を再び描くのもなかなか難しい。ということで、妥協…になるのだろうか、華奢な張遼のままで進めることにした。

あと、呉軍の4人の配置を考え直す。孫権を大きめ、その他呉軍の武将を小さめに、とは決めていたが、孫権を張遼のマント(画面の区切り)の上に描くか下に描くかで悩んだ。上に置くと、張遼の視点の先に孫権が来るから、合肥の「張遼と孫権の戦い」の雰囲気がよりよく表せる。でも上に置くと難点が。張遼の顔が大きく、孫権の顔もまた大きい。しかし甘寧・呂蒙・周泰は小さい。なんだか画面のバランスが悪いように感じた。しかも、下に甘寧たちを配置すると入りきらない…。ということで、孫権が下、その他が上、という配置に決定。




■3日目:呉軍4人の下書き・孫権ペン入れ


フリー絵に疲れて、図書館に逃避。なんて珍奇なケースなんだ…。おかげで進まなかった。 構想どおりに呉軍の4人を配置し、下書き。孫権のみペン入れ終了。孫権の表情がなかなか気に入ってる。




■4日目:甘寧呂蒙周泰ペン入れ・張遼彩色開始


周泰のマントを大胆に描いてみる。これがポイントになるか。ここに使う色の入れ方で、全体(特に呉軍)の色調を調整したい。
さて呉軍全員のペン入れは終了、張遼の着色にかかる。張遼には彩度の高い色、呉軍には彩度の低い色を使って、張遼を目立たせることにする。張遼の配色は明るくなったが、マントが派手すぎたか(笑)。もっと赤味を帯びさせてよかったかも。青味が強すぎて、ケバい紫色に仕上がってしまった。でも顔色も帽子もケバくなったからいいか。ちょうどいいさ。 張遼の大部分の彩色は完了。




■5日目:張遼彩色完了 ・ 呉軍&合肥城彩色完了


張遼の塗り残しを片付け、呉軍にかかる。呉軍は、個人単位ではなく色単位で塗ったな。そうすれば個人間の差がうすくなり、より目立たなく、より背景らしくなる。あくまで主人公は張遼だからなあ。呉軍の4人で青の服を着てる人はいないから、そこまで注意しなくとも青メインの配色の張遼が埋もれることはないのだが。
孫権に使う色から作っていき、髪の色は皆微妙に変えてみる。孫権の着色は終了、その他三人は半分くらい終了。
で、夜中に頑張って残りと合肥城を仕上げたのか。朝の4時まで(笑)。がんばった…。
でも、仕上げの線入れには至らず。集中力の限界。
それにしても、周泰のマントがうまく全体をまとめてくれたな。張遼のマントのせいで区切られた呉軍の上下の渡りをつけてくれて、呉軍の4人にまとまりができたし、呉軍に多用される赤・黒の色を使うことで、呉軍をまとめる効果が大きくなった。画面の左右の余白のバランスもよくなった。




■6日目:仕上げ・完成


ポスターカラーに消された主線を部分的にペンでなぞって補い、張遼のふちに白を入れて張遼を際立たせて完成。疲れた…(笑)。でも楽しかったな。呉軍の地味塗りは面白かった。新たな模索ができた。

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