BC592  7.【反風】



郤克嫌いの欒書と、とばっちりを喰う士燮。



■目次■
1.【憂煩】 2.【回顧】 3.【解煩】 4.【睦親】 5.【解桎】 6.【転】
7.【反風】 8.【博奕】 9.【問天】 10.【再会】 11.【負心】 12.【明鑑】


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「父(士会)の真似」から想定される真似ごとの範囲は、二人で多分異なっている。
発言者の欒書としては、郤克(郤氏)とのつきあいに於いて、という、ごく狭い範囲について言っているつもり。
士燮が卿になってまだ間もないため、それ以上のことを想定することがむしろ無理だと思われる。
せいぜいその程度の、狭い範囲を指して「真似」と言っている。

けれども、言われた方の士燮としては、「真似」と言われて思い当る節が腐るほどある。
尊敬する人を真似たがるのは自然だし、まして尊敬の対象が間近にいて、常に考察可能=模倣可能な状況にあるのである。
「真似」と言われれば、言動のほぼ全てが父の真似であると言われている様に当人には聞こえている。
つまりは、「お前は父のまねごとばかりで自分では何も考えてないだろう」という言葉にすり替わってしまい、
ししょーさんにとってはかなり辛辣な言葉として届くことになるのではなかろうかと思います。

…ということを描きたかったのですが…うーん…;


最後の一枚の欒書さまの考えの裏には、まだ描いてない私的妄想が含まれてますので
よく分からん感じになっていてすみません…。
簡単に言えば、ヒツの戦いでの後悔がトラウマになってて、それを踏まえてこんな思考の回路になってるのです…。



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