晏弱・崔杼


真逆のようで似ている二人

<2009年6月>

春秋時代・斉から、晏弱(あんじゃく:上)と崔杼(さいちょ:下)。

みやぎたに『晏子』読了記念に、一枚描いてみました。前半の主役の二人です。
国家に忠誠を誓い、智勇の限りを尽くす晏弱と、謀略を張り巡らす崔杼の二人は、
対照的であるように見えるけれど、その策が相手の弱点を抉りだして衝くという点では
似ているという、みやぎたにさんの二人の解釈がたまらんです。

斉の人物の描写も秀逸ながら、時々斉の前に立ちはだかる晋の連中もよいのです。
郤至と晏弱の関係はみやぎたにさんの創作だと思うのですが、
これがまたたまらんのですよ…郤至がものっそかわいくて…!
晏弱の取り巻きの蔡朝・南郭偃の二人の人物像の肉づけも好きです。
そして、何より晏弱・晏嬰父子と崔杼がたまらなくよい。

…あ、崔杼はこれ↑で男です…(笑)。
「妖剣のよう」というイメージを膨らましたらこうなった。




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