大江奔流


無自覚の天賦と草莽の侠気

<2004年9月画・腐快海月さまとの合作>

 管理人が教育実習の直後、腐快さまのお宅に泊めていただいたときに二人で描いた一枚です。久しぶりの再会だったので、「折角だから!!」と夜中の3時から描き出しました(笑)。
 私はいつもの落書きの勢いで、スペースだけを考えてざかざか描いて腐快さんにバトンタッチしたのですが、腐快さんはそのせいで構図がとりづらかったみたいで…5時になったら二人とも疲れたので寝ることにしました。でも7時に私が目を覚ますと、腐快さんはあのまま起きて描き続け、こんなにすごい描きこみをしていたのです…もうびっくりでしたよ腐快さん(笑)!! 釣り合いを取るために慌てて自分のキャラの主線を太くしましたよ!
 しかも、この一枚のストーリーまで考えて披露してくれました…もうひたすらびっくりです。ストーリー紹介は下に書きますので、興味のある方は読んでみてください。
 名前もつけましたー。手前(八和画)は李直(字は江清)、奥(腐快画)は江(こう)といいます。

■ストーリー■
 李直、字は江清。道術(魔法のようなもの)を会得し国家からもその力を認められている叔父を持ち、その影響で多少の術を心得ている。しかし李直はその名の通りの愚直な人間で、叔父の権威に頼ることなく自らの力で官僚となる。ただ、その性格ゆえに政争を嫌い、身分は高くならなかった。
 ある日、李直は瀕死の倭人と出会う。その男はひどく衰弱していたため、李直は術の一つを用いて彼の体に神を降ろし、彼の肉体と精神をつなぎとめ、彼の命を救ってやる。倭人は記憶を失っていたので、自らの字の「江」を彼の名として与える。性格は荒っぽいもののもともと義侠心があり、また自らに降ろされた神によって、「江」は李直に従うようになる。
 昇進に恵まれなかった李直は、積み重ねてきた勉学が実を結んで、ようやく人々に認められていく。さらに、李直が人々の役に立つようにと考案した術が成功を重ねていく。これに危機感を抱いたのが李直の叔父。李直が頭角を現す前に亡き者にしようと、李直に刺客を送ったり術をかけたりする。これになかなか気付かない愚直な李直を、江は持ち前の剣術の腕前を生かして何度か救う。さて二人は李直の叔父にどう挑んでいくか…というところ、です。



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