平遥古城




平遥の県衙(役所)内部
喬家大院の後は、再びバスを拾って、世界遺産にも指定されている平遥古城へ


■平遥行きのバスを拾う
喬家大院の観光を終えたら、さきほど降りたバス停から平遥行きのバスを拾います。
バス停あたりでタクか何かの客引きがまた凄絶に鬱陶しい…毎度疲れます;; もおぉ…。

ここから平遥に行くバスは長距離バス。従って、既に書いた通り、席が空いてないと乗れません。
最初に来たバスは2席しか空きがなかったので、かのやさんと私が先に乗り、蛙さんには後から来たバスを拾っていただいて、平遥で合流することにしました。皆、国際電話の使える携帯を持ってるので、何かあれば連絡を取れるようにして…。

平遥付近のバス停で降りて、多少苦戦しつつもなんとか合流します。


     *     *     *


■平遥古城
バス停近くから、こんな車に乗ってチケット売り場まで。
けっこうな人数が乗れるっぽいです
城の内外には観光用のこんな車をよく目にします。

平遥城内は広いので、こんなのを利用して観光している人も多かったです。歩いていろいろ回ろうとすると、相当の距離を歩くことになるので…というか、実際歩いたんですけど…行きたいとこに自由に行きたいし、ってことで…。この四輪にお世話になったのは、バス停からチケット売り場までです。
チケットは120元。これで、城内のほとんどの場所を回ることができます(場所によっては別途入場料を払うところもあるっぽいです)。このチケットを各入り口で提示すると、パンチでチケットに穴を空けられて、中に入ることができます。


で、平遥古城というのは…ええと……
城壁は明の頃のもので、城内には明・清の頃の街並みが残されていて、世界遺産に指定されている……らしいです(by旅行ガイド)<またか;

…ホント明清とかのナウい時代はさっぱり疎いのですすみません(>_<)!!

ということで、中の写真をいろいろとご覧ください……。。。


入り口入ってすぐのとこにあったやつ(…)
まずは北の大通り沿いの二郎廟。西遊記なんかに出てくる二郎神の廟です。
封神演義で言うところの楊セン。


お線香がいっぱい立ってます
二郎廟の本殿。


ここは北大街…かなぁ
大通り沿いには、明清の頃の建物の中に入ってるお店がズラーーッと並んでます。
お土産を選ぶのもとても楽しそうです。


小道の方が明清の雰囲気が抜群に残ってます
大通りからちょっと脇の小道に入るとこんな景色。普通に人も住んでる感じ…


ここでも晋商関連の本が売ってました
日昇昌。えと…中国最初の為替両替商で、清の道光年間に名を馳せた…らしいです(伝聞)。
今は票号という、銀行の前身のようなもの関連の博物館になってます。


大通りの楼門
市楼を下から撮影。南大街(大通り)の立派な門ですー


こちらも元銀行…だったと思います(うろ覚え)
こちらはさっきの日昇昌とは別の、昔の銀行だったところ。やはり博物館になってます。


城隍廟
城隍廟。土地神さまを祀ってあるとこ


個人的にたまらんスポット
文廟=孔子廟。科挙とか、それ関連のものがたくさん展示してあって
個人的にかなりテンションの上がる場所でした。
明の万暦年間に科挙に首席合格した「状元」の殿試解答が残ってたりして凄い…
私の知ってる書家で言えば魏の鍾ヨウのような、丸い雰囲気の楷書で書かれてました。


平遥県のお役所
県衙。県のお役所。文廟もでしたが、かなり中は広かったです。


中に牢部屋が3,4部屋あったかなぁ…?
県衙の中には牢獄まで…水滸伝の好漢の御用達ポイントですね!<エエッ


     *     *     *


■お金がない!
…と、普通に観光しているふうでお送りしましたが、実はチケットがけっこう高くて、全員揃って所持金がピンチに陥ってました…。。。平遥城内で兌換できそうなところもなかったので、お土産屋が並んでいようと買い物をする余裕もなく…; 私は29元しか持ってませんでした…日本円にすれば400円にもならない…;;(この時のレートで)

しかも、太原のホテルに戻れたところで、ホテルでも兌換できないので、もう本当にピンチだったのです…;
明日のチェックアウトの時にデポジット(200元以上)が戻るまでは、この所持金で乗り切らねばなりません…つまり、平遥から太原までのバス代、太原のバスターミナルからホテルまでの運賃、今晩の夕食代は、今の所持金でまかなわないといけなかったのです…けっこうピンチだったのはお分かり頂けるかと…。
太原滞在中は、何かとお金に困ることが多かったです…。ホテルで兌換できないのが痛手でした…。


     *     *     *


■太原へ
頑張って歩き回って(何キロ歩いたんだろうこの日…)すっかり夕方になってしまいました。そろそろ太原に戻らないとです。ということで、地図を見ながら駅に向かいます。
しかしまぁ…平遥城外に出て駅までの道のりの凄まじさといったら…人通りも車通りもけっこうある繁華な街になってましたが、前方がよく見えないくらいに砂が舞い上がってるわ、なんか道路の臭いが凄まじいわ(そこらにゴミ捨て場があって…;)、もーーとにかく早く脱したかったです;

で、なんとか駅に到着し、なんか別のターミナル行きの車(一番上の写真みたいな例のあれ)に乗せられてターミナルに行き、そこで太原行きのバスの切符をゲット…太原まで25元で、首の皮一枚で助かりました(>_<)。所持金…4元……

バスに乗って、1時間半くらい(?)で太原へ。しっかし、このバスの運転は荒かったなぁ…すっかり疲労困憊で眠れそうなのに、クラクションをあほのように鳴らしてたので眠れもしない…; 中国でクラクションを鳴らすときは、後ろから追い越す時ですね…基本的にどの車もウインカーを利用せず、いきなり車線変更してくるので、クラクションを鳴らして「これから追い抜くから曲ってくんじゃねーー!!」をアピールするのです…。ウインカーを…活用しようよ…。。。

太原に戻った頃にはもう夜。8月末ですが、夜はすっかり肌寒いです。
かのやさんと私の所持金はカツカツだったのですが、蛙さんの所持金がまだかろうじて余裕があったので、太原のバスターミナルからホテル近くまでのタクシー代と、夕食のカップラーメン+ビール代(<お店で食事できるほどの余裕がない;)を持っていただいてました。

…とりあえず、お金が足りてよかった…! 一時は本当にどうなるかと……。
一日中歩き回ってたので、顔がスナスナしてました。山西はどこも砂っぽいです。平遥はことさらに凄かったです。




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