親子のはなし【范さんち編】・3
士会が秦にいた頃の回想その1。
晋から秦に亡命してきた魏寿余が、己の邑である魏を秦に贈ろうとする場面。
魏寿余は魏邑の受け渡しの前にに魏の役人たちと話をつけるため、
もと晋人である士会を同行者に要請します。
▼このページで登場する人▼
○魏寿余(ぎじゅよ):晋から秦に亡命してきた(という)大夫。
○康公:秦の君主。士会の主。
○繞朝(じょうちょう):秦の大夫。士会の同僚。
■目次■
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事の詳細は左伝の文公13年の記事にあります。拙宅ではこの件をだいぶ潤色してます。
魏寿余の怪しいところといえば、左伝をご覧の方はご存じの通り、
魏寿余が士会の足を踏んだ(自分の目的が士会であることを示した)件でございます。
魏への使者の任を渋っていた士会ですが、結局魏寿余とともに魏に向かうことになります。
なんか康公様っていい人ですよね…左伝のこのあたりを読んでると、
ホントに人のいい君主だなぁ…と思ってしまいまする。
なお、康公が即位して間もない頃から士会は仕えてるので、
康公は士会を己の腹心のように近しく思ってます(といううち設定)。
繞朝は士会と仲のいい同僚といううち設定。