溝トイレ




※タイトルからお察しのことと思いますが念を押しておきます…
お食事中(乃至はその前後)の方は回避を推奨します! ちうごくトイレネタですので!!

※この下のまんがの下からが危険領域です














喬家大院をひととおり回った後、出口あたりにトイレがあったので…


いろんなとこによくあったんですよねーあの暖簾みたいな透明なペラペラ
そこで、かねて噂に聞いていた物を我が目で見ることになるのであった…












■溝トイレ
ちうごくの危険なトイレについてはいろいろ聞いてましたが…ついに遭遇してしまった…!
とりあえず仕切りはあるし、ドアはついてる。衆人環視という最悪の事態からは免れてはいるトイレです。
が、その個室の中には便器の類はなく、全ての個室の下を貫く、深さ30センチほどの溝一本……。。。

こ、これは本で読んだことがある…『三国志男』で読んだ、あのトイレだ…!
一本の溝の上にとりあえず仕切りだけ作ってあるやつ…時々定期的に、溝の上流(?)から水がだばーーっと流れてきて全ての排泄物を押し流すというタイプのトイレ…それまでは溝の中にナニがちゃんと残ってるという…(ホントすみません汚いお話で;;)。私が入ったところにも…立派なナニがあって、ちょっと気が遠く…。。。。。…書いていて自分が具合悪くなってきそうです…;;

実家の実家が超田舎のいろりがあるような古い家で、そこのトイレもつい最近までボットンだったので、汚いトイレには割と耐性はある方だと思ってるのですが…ボットンは見えない分だけまだマシだったかもしれない…。。。それに、上流から押し寄せる「濁流」に遭遇することもないし…※自分は遭遇してません、『三国志男』にそう書いてあった…。。。

…喬家大院って、旅行ガイドにも載ってる立派な観光地なので、まさかトイレがこんな有様だなんて夢想だにしてませんでした…;; 今回の旅行中、最もドイヒーなトイレがここのトイレでした…。。。


個人的に、トイレ三傑というと黄蓋・范雎・晋の景公なのですが(何だそれは)、晋の景公様は、このタイプのトイレは歓迎かもしれない…。
詳細は左伝成公10年の記事をご覧いただきたいのですが、景公様は病が膏肓に入ってしまい、不治の病を持っておりました。ある時麦を食べようとしたら急に腹が張ってきて、トイレ(足場に板を渡したボットンタイプだと思われ)に行ったら誤って転落し死去なさったのです…死んでも死にきれない…。

景公といえば、執政でいえば郤缺・荀林父・士会・郤克・欒書に支えられていた君主です…個人的にかなりおいしい時期の君主なのです…。景公が亡くなった時の執政は欒書様ですけど…「我が君がトイレに転落して亡くなりましたっ」なんて報告を受けたら、いろいろな意味で気が遠くなるだろうなぁ…。。。
この溝トイレだったら、転落死はなかっただろうに…などと、どうでもいいことを考えてしまいました。。。晋の故地で出会ったトイレだったから…つい景公が頭をよぎるのです…。


     *     *     *


■ちうごくで出会ったトイレ
一番「うわっ;;」だったのが、この喬家大院の溝タイプトイレ。
かと思うと、後日行った雲崗石窟のトイレはピカピカの黒御影石張りのゴージャストイレだったんですよね…もちろん洋式便座の水洗で、トイレの個室の中に小奇麗な洗面台までついてて…。金を掛けるところがおかしいじゃろ…って切に思うくらいにキレイなトイレでした。しかも無料。

今回の旅行では使わなかったのですが、中国の公衆トイレは有料のところもあります。雲崗石窟も、内部のこのゴージャストイレは無料でしたが、駐車場近くの普通の公衆トイレは有料だったなぁ…。

あと、トイレには紙が置いてないことがしばしば。ポケットティッシュ必携です。紙は流さずに、脇に置いてあるゴミ箱にポイします。溝トイレだろうがゴージャストイレだろうが、それは一緒。
…日本に帰って来た日、泊まったホテルでうっかり紙をゴミ箱に捨てようとしてしまった時、「ああ…自分は相当ディープに中国に浸ってたんだなぁ…」と変な実感が湧いてきたりしました。




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